おてんば姫、ファニーの冒険
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No.402
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瓶を運んだのは、カリンカだった。 カリンカはファニーにこっちを向くように言った。 「早くしなさい、でないとまたクラゲを産んで貰うわよ」 しかたなく、起き上がるファニー。 見てみると、カリンカと大きな瓶が置いてあった。 「なんなのこれ」 ノロノロと体を動かしながら瓶を覗き込む。 そこには海水の中をふわふわと泳ぐ、子クラゲが3匹いた。 「これはあなたが産んだ子クラゲちゃんよ」 「な、別に産んでないわよ」 「そうかしら、血はつながって無くてもあなたの栄養を吸って大きくなったのだから、あなたの子だと思うのだけど」 平気でおぞましい事を口にする女医。 「とりあえず、この子をどうするか母親の意見が聞きたくてね」 「意見ですって、別に何も無いわ」 無論ファニーには母親の自覚なんて無いから、子クラゲをどうこうし様が勝手にすればいいことだ。 「あらそう、可愛そうに母親に見捨てられたのね。じゃあこの子達の運命は、クラゲ酒に決定ね」 「そんな、!!」 クラゲ酒にすると聞いて、いささか慌てるファニー。 いくら怪物の子でも、見捨てるのは忍びない。 それに良く見ると、ふわふわして可愛らしいし、殺すのは可哀想に思えた。
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