剣の主
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No.382
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三人は連れ立ってその喫茶店へと赴いた。 席に着き、注文を終えるとセイルはアリーに尋ねる。 「…それでアリー、相談したい事っていうのは何だい?」 「実は…王立学士院を退学しようかと思ってるんだ」 「えぇぇぇっ!!!?」 「ば…馬鹿!声がデカい!」 「ご…ごめんごめん…でも何だってまた?せっかく夢だった学士院に入学できたのに…」 「そこだよ。騎士学校時代に夢見ていた理想と現実との乖離にほとほと嫌気が差してね」 「どういう事?」 「王立学士院には真面目に学問をしようと思ってる人間なんて一人も居ないんだ。どいつもこいつも卒業後の立身出世しか頭に無いヤツばかり。教授達だってそうだ。王族や貴族の顔色ばかり伺って真実を口にする勇気も無い」 「具体的には…?」 「実測に基づいた研究成果をねじ曲げて発表したりしている。例えば天体観測から大地は太陽の周りを回っているという結果が導き出されたとしても、それを公表したりすれば権力者から睨まれて自分の進退に関わるからと言って結果を書き換えてしまう…そんな事が日常茶飯事だ。なぜだ!?なぜ誤った既存の概念に固執して進歩の可能性の芽を摘み取ってしまうんだ!?」
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