剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.363
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
「わ…解った!でもその前に止血だ。このままじゃあ失血死しちゃうからね」 男は肘から先がスッパリと無くなっていた。 セイルとアブラハムは犯人の傷口に布を当てて二の腕の所できつく縛った。 間接圧迫止血法だ。 「これは縛り上げる必要は無さそうだ。担架で衛士府まで運ぼう」 「ああ」 三人は近所の家から棒と布を拝借して即席の担架を作成し、犯人を乗せて衛士府まで運んだ。 衛士府は大騒ぎになった。 有志で夜間巡回をしていた新人のヒラ衛士が連続殺人犯を捕まえて来たのだ。 だが結局その日は逮捕時の状況を少し訊かれただけで、明日また改めてという事で帰宅が許された。 「やりましたね、セイル様」 帰り道、アルトリアはセイルに言った。 「うん…」 「どうしました?気のせいか、あまり嬉しそうには見えませんが…」 セイルは力無く語る。 「…いや、結局また僕は君の手を借りてしまったと思ってね…犯人を捕まえると張り切って夜回りを始めておきながら、最後の最後…一番肝心な所では君に頼りっぱなしだった。僕はやっぱり一人じゃ何も出来ない無力な人間なんだって改めて思い知らされた気がしてね…」
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説