剣の主
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No.289
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このアブラハムというのはセイルの同期の一人で“名は体を現す”という格言を体現しているかの如き小太りのぽっちゃりした少年だった。 「うぅぅ〜…やっぱり夜の街って何か怖い…何度夜警に出ても慣れないよ…」 そう言いながらブルブル震えているアブラハムにアブ・シルは言った。 「おいおいシャフィーク君、仮にも王都の治安を担う衛士が暗闇ごときに怯えてどうすんの?クルアーン君を見習え、クルアーン君を…」 「ハハハ…」 セイルは苦笑い。アブラハムは言った。 「は…はい、でも俺、小さい頃から暗闇とか幽霊とかホント苦手で…はぁ…セイルは凄いなぁ。俺、お前を尊敬するよ」 「いやいや、僕だって全く怖くないって訳じゃないんだけど…」 ただ、生きている人間の方が幽霊なんかよりもよっぽど厄介で恐ろしいという事を知っているだけだ。 「そう謙遜するなよ。同期の中でも一目置かれてるんだぜ、お前」 「そうなの…?」 そりゃ赴任早々あんな事(通称アブ・キル事件)があったんだから無理もないか…とセイルは思った。
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