剣の主
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No.262
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この頃のセイルときたら、起きて、食べて、出勤して、穴掘り穴埋め、退勤して、食べて、寝る…の繰り返しだ。 もちろん夜にアルトリアの身体を求める事も無い。 連日8時間、昼食抜き休憩抜きで穴掘り作業に従事している人間にそんな事をする体力や気力が残っているはずがない。 やがて彼は日に日に無表情になり口数も少なくなっていった。 セイルを溺愛していた母ヤスミーンは我が子の短期間の変貌に非常に戸惑った。 だが戸惑っただけで、セイルに対して特に何かしてくれた訳ではなかった。 それでも「まだ仕事に慣れていないだけだ」と結論付けて大して気にも掛けない父オルハンよりかは幾分マシかも知れない。 いずれにせよ両親は何の助けにもならなかったし、セイルもセイルで両親には職場での事は一切語らなかった。 セイルから気力を奪っていったのは単調な肉体労働だけではなかった。 常に彼に付き添い、彼を監視し続けているアブ・キルの発する“言葉”もまた、彼の気力や活力といった物を奪うのに充分な力があった。
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