剣の主
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No.254
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そんなアルシャッド王太子の内心を余所に、シェヘラザード王妃はジェムに言った。 「ヤヴズ・ジェム…あなたが何を考えているのかは今は問いません。私達としても今は少しでも味方が必要な時なのですからね…。あなたは若いのになかなか頼りになります。見込みがあるわ。良いですか、ジェムや。これからはあなたは私達の手足となって我が派閥の回復そして更なる拡大ために働きなさい。私達の利害は一致するはずよ」 「かしこまりました王妃殿下」 そう言うとジェムは深々と頭を下げた。王妃は思う。 (フフフ…忠実で、賢く、おまけに見た目も可愛い…本当に良い“犬”を得られたわ。…でも油断はならない。この犬は忠犬のフリをしているけれど、いつ主人に噛み付いて来るか判らないんですもの…。まあ、いざとなったら先手を打って始末すれば良いだけの話…何も心配いらないわ) いくら遣り手とは言え所詮ジェムは若造…何十年もの間、宮廷内で謀略を駆使して可愛い我が子の王太子の座を守って来た自分に比べれば赤子も同然。 彼女にはそれだけの自信があったのである。
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