魔剣使い
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No.253
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「力及ばず倒れ、救ったつもりだった男に辱められ、自失している間に緑人は打ち倒されていたと……危険を顧みず探しに来てくれた町民に、そう答えるべきだったと…」 「わ…」 悪かった、とも、ごめん、ともタナハは言いあぐねて口ごもった。謝罪したい気持ちはもちろんあるし、釈明したいとも思うのだが、何を言おうが上っ面にしか聞こえまいという確信があった。 わけも知らぬまま陵辱を受けた女に、陵辱を加えた男が言える言葉などない。その上、彼女にはタナハを成敗することすらできないのだ。タナハが罰をある程度受け入れるつもりであっても。 見送られる際、ゼノバ長官を見つめる彼女の姿に、タナハは心中複雑だった。うっとりと、とろけきった眼差しからは隠しようもなく恋慕があふれ出していたのだ。 長官の下の名、ハギアという名をいつ聞いたのか、彼はすでに思い出していた。その名は他ならぬゲルダの口から漏れ出たのだった。タナハ/蝕に貫かれた、あの絶頂の瞬間に。 愛する男から、自身を辱めた男に今後も同様の行為を許すよう強いられた彼女の心中など、推し量れるはずもなかった。
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