亡国の王子
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勢いを削がれたユリウスも顔に憂色を浮かべ、恐縮した。 「本当に申し訳ございません。私が付いていながらこのようなご勝手を…」 若君が勝手に直訴した事に恐縮し、深く謝罪するワイズマン。 無茶な行動だったかと思い、ユリウスも恐縮し始めた。 「リード様…」 どうか弟を許してあげて下さい。シンシアはそんな言葉を口に出しかけたが、その前にリードが口を開いた。 従兄弟でもあるユリウスには普段は砕けた口調で話すのだが、ここではあえて固い言葉を用いている。 「いや、いいのだ。ユリウスの心意気は見事。なれど我らはまだ若く、そしてこの戦いは続くだろう。いずれ活躍の時は来る。それまで自身を磨いておいて欲しい」 「それでは…」 「熱意故の事。これからに期待しよう」 「ありがとうございます!」 「若様をお許しいただき、深く感謝申し上げます」 ユリウスとワイズマンが深く謝し、立ち去った後。 「ユリウスが失礼な事を申し上げました。ですが…」 「大丈夫だよ。気にしていないから」 謝罪するシンシアににこりと微笑み、リードは優しく答えた。
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