剣の主
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No.237
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翌日、王宮へ出仕したジェムは執務室に腹心の少女アブシル・シャリーヤを呼び出した。 ジェムの与えられた官職は王宮の“馬屋番頭”である。 馬屋番と言っても実際に厩舎の清掃をしたり馬達の世話をしたりする訳ではない。 大昔はそうだったのだが、長い年月を経て形骸化し、現在は名ばかりの名誉職だ(イルシャ王国にはこういう実務を伴わない単なる名誉称号と化した官職が多い)。 大宰相ヤヴズ・セムの孫にして第13王妃ジャミーラの甥でもあるジェムは、専用の執務室を与えられ、王宮内の(王とその妻達が暮らす後宮(ハレム)を除いて)全ての区画に立ち入る事を許されていたのである。 「お呼びでございますか、ジェム様?」 「うん、良く来てくれたね。シャリーヤ…」 このクールでミステリアスな印象を持つ美少女シャリーヤはジェムの直属の部下となっていた。 祖父セムの計らいもあったが、元々アブシル家がヤヴズ家の臣下筋の家柄なので、すんなり実現したと言って良い。 ジェムはシャリーヤに尋ねた。 「シャリーヤ、君は僕のためならどんな事でもするかい?」
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