剣の主
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No.229
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「お待ちくださいませ宰相閣下!」 一人の勇気ある(空気の読めない)若い臣下が立ち上がって抗議した。 「国祖イルシャ・ルーナ女王が国をお開きになって、この地を都と定めてより500年、現役の宰相が独断で後任の宰相を決めてしまうなどという事は前例がありません!しかもご自分のご子息を…!我ら臣下の官職は全て王によって任じられる物…断じて親から子へ受け継がれる物では…」 宰相セムはその男をジッと睨んだ。 何も言わない。ただ睨んだ。 周りの者達はハラハラしながら男と宰相を交互に見ている。 「…あ、すいません。やっぱ何でもないです…」 若い臣下もさすがに何かヤバい物を感じ、言葉を収めて着席する。 ちなみにこの愛すべきバカは数日後、変死体となって河原で発見されるのだが、それはまた別の話…。 宰相セムは口を開いた。 「…他に異議のある者は?」 「「「……」」」 今度こそ、もう誰も何も言わない。 「ふむ…では私はこれにて失礼いたします」 そう言うとセムは王に一礼もせず、堂々たる態度で大広間から出て行った。
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