剣の主
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No.222
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所変わって、ここは王宮…王都イルシャ・マディナの中心に位置し、全市街地の約一割にも及ぶ広大な敷地を有する。 そこは王とその家族達の暮らす宮殿であると共に、イルシャ王国の政治の中枢でもあった。 この日、その王宮の大広間に文武百官が勢揃いしていた。 一段高い場所にある玉座には人の良さそうな太った初老の男が眠そうな顔で腰掛けている。 当代イルシャ王国国王アフメト4世である。 その国王の前に、臣下の列の中から一人の老臣が歩み出て、恭(うやうや)しく深々と頭を下げて言う。 「国王陛下におかれましては、ご機嫌麗しく、恐悦至極に存じまする…」 年の頃は60代の半ばといった所だろうか…髪も髭も眉毛も半分白い毛が混じっており、その顔には深いシワが刻まれている。 だがその眼光だけは異様に鋭く、まさに“老獪”という言葉を具現化したような老臣だった。 彼の名はヤヴズ・セム。 イルシャ王国の政(まつりごと)の全てを司る宰相にして、あのヤヴズ・ジェムの祖父である。 アフメト王は口を開いた。 「ワジール(宰相)よ、此度のにわかな召集、一体何事じゃ?」
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