死後の人生
-削除/修正-
処理を選択してください
No.20
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗@匿名
本文
「はあ……今何時だろう……」 下校時間になれば部活動をしたり帰ったりする生徒を眺める程度のことはできるだろう。 けれども時計は彼がいる屋上がある校舎の校庭側に付いていて見ることができない。 仮に下を覗き込もうものならあの電気ショックを頭に受けることになる。 「くそ。桜庭また来ないかな」 それだけが悔やまれた。霊気を取り込ませておけたなら、使い方は明日アリスに訊くことになっていたとしても、いたぶる方法を考える楽しみくらいはあっただろうに。 次こそはホモキスだのなんだの不満を抱かずに真っ直ぐ唇を奪ってやるのだが。なにせもう大事なファーストキスは異性と済ませているし、躊躇いなどない。 「っ……」 意気込む中で直哉は唇に指をあてた。 希の唇の感触が、ファーストキスを遂げた感動が、俄に蘇っていた。 「守岡か……」 理想の相手でもシチュエーションでもなかったが、贅沢など言っていられない。 彼女も女性であり、それなりに可愛い方。 死後に叶ったとはいえ、ファーストキスの相手としてはありである。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
死後の人生
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説