おてんば姫、ファニーの冒険
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No.195
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メメール山岳には数多くの魔物たちの拠点が存在することはすでに述べた。 古代城砦を見つけて改修した物が多いが、新築したものも存在する。その中には捕虜収容のためのものも当然存在し、捕えた人間たちはいくつかの施設に分散収容されてていた。モンデール攻撃などで攫ってきた女たちを放り込むものや、要人を軟禁する為の施設の整った建物などだ。 ステファンが捕まっているのもそんな要人用の建物の一つである。石造りの二階建ての建物で、やや贅沢な内装の小型の城という趣があった。周囲は切り払われた見通しのよい庭、その周りには石の城壁で中と外を完全に遮断している。 そんな中、彼がいるのは2階にある居室。そのなかで椅子に身を沈めるように腰掛け、鉄格子入りの窓を眺めていた。 「この格子がなければ、あれらがこの部屋にいなければ、捕まっていることすら忘れそうだな。」 秀麗な顔に無念の色を浮かべ、呟いた。 その後ろ、出入り口そばには「あれら」が控えている。大きさは人間と同じ。基本的な形も人間と同じ。来ている服はメイド服。 だが・・・・・。「あれら」には血も肉もなく、皮もなかったのだ。そう。彼女たちはスケルトンなのである。
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