死後の人生
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アリスの言は正しく、同じ場所にとどまるのはかなり辛いものがある。 辛いというよりも退屈という方が正しいだろうか。 本当に何もなく、無意味に全力疾走を繰り返してみたものの疲れることはなく。けれどもやがて飽きがきて、直哉は大の字になって寝転んでいた。 「これ100年無理!」 3時間くらいだろうか。幽霊になったと自覚してからたったそれだけしか経っていないのにもう弱音を吐いている。 しかし無理もない。全力疾走したというのに汗はかいておらず、アリスが言っていたように催す気配もなかった。太陽の動きは見えるものの体感温度は全く変わらない。身体には良くも悪くも変化を感じないのだ。 「誰か助けて〜」 もう死んでいるのだが。 だからこそ、少なくとも100年はこうしていなければならない。 せめて周りの風景だけでも変化があればいいのだが、見えるのは空模様だけ。それも雲一つないのがまた怨めしく、東の空から西の空に太陽が移った程度のもの。
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