剣の主
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No.189
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「セイル、今日の授与式には顔を出せなくて済まなかったな」 「本当にごめんなさい…セイルちゃんの晴れ姿、この目で見たかったわぁ…コホコホ」 セイルの父クルアーン・オルハンは割と平然と、セイルの母クルアーン・ヤスミーンは軽く咳き込みながら本当に申し訳なさそうに詫びた。 「いえ、父様はお仕事が、母様はお身体の具合が優れなかったのですから、どうぞお気になさらないでください。それに、お爺様が来てくださいましたし…」 穏やかな笑みを浮かべ、いかにも聞き分けの良い優等生的な回答をするセイル。 「うむ…ま、こちらもちょうど年度末で色々と忙しい時期なのでな、悪く思うな」 「セイルちゃん、本当にごめんなさいね…ママ、本当に今日のこの日を楽しみにしてきたんだけど…」 「いえいえ、お二人とも本当にお気になさらなくて大丈夫ですから…」 セイルは更に両親を立てる。だがその笑顔はさすがに少し引きつり始めている。 「そうか、ならば良いんだ」 「セイルちゃんがそう言ってくれれば気が楽になるわぁ…本当にセイルちゃんは優しくて聞き分けの良い素直な良い子よねぇ」 (ハァ…やっぱり家は疲れる…) セイルは内心ため息をついた。
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