剣の主
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No.187
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セイルの言葉にいまいち要領を得ないアルトリアはきょとんとした表情で言った。 そんな調子で四人が話していると、校門前に停められた一台の豪奢な馬車から、王宮の侍従官の服を身にまとった品の良さそうな中年男性が現れ、うやうやしくサーラに一礼して告げた。 「殿下、そろそろ参りませんと…」 「あら、もうそんな時間なのね」 日は既に西へ傾き始めていた。 「サーラさん…もう行っちゃうの?」 セイルの問いにサーラは微笑んで答えた。 「安心して。東方国境へ向けて発つのはまだ先よ…と言っても一週間以内の事だから、これが最後のお別れね…。今夜は王宮で私の将軍職就任を祝して貴族の方々を招いた晩餐会が開かれるのよ。まあ、さしずめ辺地へ向かう私のための送別会といった所かしら。とりあえず私の杯に毒が入っていない事を願うわ」 「で…殿下、冗談もほどほどになさいませ」 サーラの物騒な物言いに血相を変える侍従。サーラは言った。 「冗談で済めば良いけれどね…」
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