剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.185
┗
修正
削除
※残り修正回数=4回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
この時二人が交わした約束…セイルとサーラでは、やや意味合い…というか“程度”に食い違いがあったのだが、お互いその事に気付くのはずっと後になってからの話…。 それよりもセイルは今、別な事で頭がいっぱいだった。 (サーラさんを抱いた事には後悔はしていない。だけど…) セイルはサーラと共に教室を出て、数年間に渡って慣れ親しんだ校舎を後にした。 「セイル様!」 「セイル〜!」 「あ…」 校門で手を振りながらセイルの名を呼ぶ二人の人物…セイルはその内の一人の顔を直視する事が出来なかった。 一人は彼の騎士号授与式を見るために田舎から出て来た祖父クルアーン・ウマル、そしてもう一人は彼の忠実な“剣”を自負する聖剣の精霊… (だ…ダメだ…アルトリアの顔をまともに見られない…) アルトリアの姿を認めた途端、セイルは急な胸の痛みに襲われた。良心の呵責である。 「これはこれは、サーラ王女殿下!」 祖父ウマルはサーラに気付くや否や、その場で片膝を付いて深々と頭を垂れ、臣下の礼を取った。 「まさかここでお会い出来ますとは…久方ぶりの麗しきご尊顔を拝し奉り、このクルアーン・ウマル、恐悦至極に存じまする」
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説