おてんば姫、ファニーの冒険
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No.183
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「でも、お父様を救うには、もうボッキ茸に頼るしか方法がないのです。お願いします、どうか茸を分けてください」 ファニーは椅子から立ち上がると、頭が膝に付くぐらいに曲げて頼み込んだ。 目から涙が一粒、二粒とこぼれだした。 生まれたときに母を亡くし、物心つくかつかないかのうちに兄を亡くし、そして婚約者のステファンが行方不明の今、唯一の肉親である父を亡くしたくはなかった。 村長も二人の兄妹もまた、何とかしてあげたいという気持ちにさせた。 ジュラーブリクはファニーの前に膝をついて顔を近づける。 「姫様、顔をお上げください。姫様の気持ちはようくわかりました」 「それじゃ・・・茸をわけてくれるの」 ファニーは期待を込めた目で見る。 「ええ、ですが一つお願いがあります」 「その願いとは何ですか、わたしにできるなた何でもするわ」 「姫様にはわたしの父の呪縛をとくために、父としばらくの間結婚して欲しいのです」
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