死後の人生
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「ところでじゃ。まさかそち、おなごに虐げられとったとはのぅ」 「え? いや違うんだ。あれは」 「よいよい。おなごとはいつの時代も国を問わず怖いものよのぅ」 嘲笑に歪む口元を小さな手で隠すアリス。 直哉は言い訳を考えるがいいものが思い浮かばず歯噛みに終わる。 「さて、わらわはそろそろ行くかの」 「なっ、ちょっとまだ誤解が」 「なに、明日の今頃にまた来てやるわい。そちはまだビギナーじゃからの」 タッグといい、古風な話し方に織り込まれる横文字に違和感を感じざるを得ない。 そんなこと思う直哉の前でアリスの身体が宙に浮く。 「おいっ!」 「全く寂しがりやじゃな。これも仕事なのじゃ。悪く思うな」 「そうじゃくて、いてっ!」 屋上の低い縁に近付いた辺りだろうか。直哉はあの静電気の強力版ともいえる痛みに襲われた。まるで電気が流れる見えない有刺鉄線が屋上を囲うように張り巡らされているかのよう。 「パンツ丸見えだって教えてやろうと思ったのに……」 苦笑する直哉はヒリヒリする指先をさすりながら点に見えてしまうほど遠退いたアリスを見送った。 *
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