剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.1715
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
王宮前広場に設置された野外舞台の前は、既に黒山の人集りでごった返していた。 人ごみを掻き分けて、三人は何とか舞台の見える場所に腰を下ろす。 「ふぅ…何とか座れたわね」 「おや、ちょうど始まるようですよ…」 ドンドンと舞台開始の合図である太鼓の音が鳴り響き、辺りを照らしていた松明の灯りが(舞台上を照らし出すものを残して)落とされる。 暗闇の中に舞台だけが浮かび上がった。 舞台上に狂言回しの男が現れて口上を述べる。 「…さぁ!これより始まるは我がイルシャ王国の始祖、聖剣の勇者にして、偉大なる初代女王イルシャ・ルーナ様の物語!時はジャーヒリーヤ王朝時代…」 …イルシャ王朝の前王朝、ジャーヒリーヤ王朝の時代…腐敗堕落したカリフ政権は恐怖と暴力によって民衆を支配していた。 抑圧された民衆達は自分達を救ってくれる“救世主”、“英雄”の登場を待ちわびていた…。 物語の始まりは、ある神殿…そこには遥か昔に神から与えられたと伝わる一本の剣が安置されている。 …この後の展開をセイルは知っている。 その剣には言い伝えがあって、曰わく“この剣が抜けた者はこの国の王となる”。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説