剣の主
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No.1703
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本来ならば一臣下に過ぎないジェムを王族と同等に扱うなどおかしな事だが、そのおかしな事が常識としてまかり通っているのがイルシャ王国の…いや、ジャディード=マディーナの現状であった。 とはいえ無礼は無礼。 その場に居合わせた臣下達も口々にフェルディナンド男爵を非難する言葉を口にする。 「無礼なヤツですな…」 「まったく…これだから礼儀をしらぬ蛮夷の者は困りますなぁ…」 「フンッ…紅毛戎(こうもうえびす)めが…」 微妙に男爵当人に聞こえるか聞こえないかという小さな声…だが当の男爵は臆する様子も無く、ジャミーラとファードのいる玉座に向かって宣言した。 「本日私が参りましたのは貴国と我が国との関係改善のためでございます。…どうもアナートリア藩国を巡って両国の間に“誤解”があるようですから…。このままでは最悪の事態にも発展しかねません。それは我らが皇帝陛下も望んではおられませぬゆえ…」 ジャミーラが答える。 「それは私達も同じ気持ちです。もしイルシャ王国とゼノン帝国の間に事あらば、双方甚大な被害を被る事は予想に難くないでしょうからね…」 ジェムは両者の話を聞きつつ斜め後ろに立つシャリーヤに尋ねた。
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