剣の主
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No.1702
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ゼノン帝国皇帝パウロの使者がジャディード=マディーナの王宮を訪れたのは、それから数日後の事であった。 「イルシャ・ファード王太子殿下、並びにイルシャ・ジャミーラ王妃殿下、お初にお目にかかります。私、ゼノン帝国大使フェルディナンド男爵と申します」 フェルディナンド男爵と名乗ったのは、いかにも西大陸の貴族風の衣装に身を包んだ三十〜四十代くらいの男だった。 「ば〜ぶ〜!」 「よろしく、ヘルディナンド…」 「あ…私の名は“フェ”ルディナンドでございます…いや、イルシャの方々には少々発音が難しかったですかな…ハッハッハッ…」 「あ…あぁ〜ら、失礼…オホホホホホ…」 ひょっとして馬鹿にされているのか…ジャミーラは少しイラッとした。 だが彼女はそれぐらいでキレたり不快感を露わにしたりするような安い女ではなかったし、ましてや相手は外国の大使…外交問題に発展するような事態はゴメンだ。 一方、その場に居合わせたジェムも同じくフェルディナンドにイラついていた。 自分の名前を呼ばなかったからだ。 イルシャ人なら謁見の際、ファード、ジャミーラに続いて必ずジェムの名を呼ぶ。
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