剣の主
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No.1700
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だが怒り心頭の今のジェムには、そんな事まで考えが及ばなかった。 自分が深い苦痛の中にある時に他人が楽しそうに浮かれ騒ぐ事など絶対に赦さない…彼はその程度の男だった。 …いや、その程度の男に成り下がったと言った方が正しい。 なぜなら、かつての彼は今よりはまだもう少し周囲や他者への配慮があったからだ。 彼が心の余裕を取り戻す方法は、たった一つ…今の地位と権力を全て捨てて自由な時間を持つ事だ。 それは、とても簡単で…そして、とても困難な事だった…。 ジェムはさっそく支配地域の全域に布告を出した。 “今年の冬至の祭は中止、守らぬ者は死刑” 直前の中止命令に民衆は愕然とした。 その日を境に太陽の活動が再び活発化し始める“冬至”は“復活”のイメージを伴う。 多くの人々は“傷付いて衰えたイルシャ王国”が再び勢いを盛り返す事を願い、冬至の日は盛大にお祝いしよう…と考えて準備を進めていた。 その矢先の突然の中止命令だったから民衆の失望も怒りもまた大きかった。 この件によって、民衆の心は完全にジェムから離れた…。
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