剣の主
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No.1679
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「セイルよ…気を悪くさせてしまったね。兄上に代わって私から詫びさせておくれ…」 そう言ってセイルの前に深々と頭を下げたのは、シャーザマーンであった。 「と…とんでもない!頭をお上げください殿下!」 セイルは慌てる。 「ありがとう……ときにセイル、もし君さえ良ければ私の事も兄と呼んでくれるかい?アーシアと同じようにね…」 そう言うとシャーザマーンはセイルに向かって微笑んだ。 「あ…はいっ、シャーザマーン兄上…」 セイルは嬉しかった。 一人っ子として育った彼は密かに兄弟姉妹というものに憧れていた。 シャーザマーンはしみじみ言う。 「あぁ…今日は良い日だ…。私に新しい弟が出来た…。セイルよ…君が例え正式の王族でなかったとしても、君は私達の兄弟だ…その事で何か謂われの無い非難を浴びても君は何も気にする事は無い。私は君を兄弟だと思っているよ…」 「…殿下!!勿体なきお言葉、恐悦……いえ、ありがとうございます、兄上!」 「うむ、うむ…」 微笑みながら頷くシャーザマーン。 彼は生来の虚弱体質であった。 今日は調子が良いが、普段は一日の大半を寝て過ごしている。
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