剣の主
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No.1677
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彼は訝しげな表情でセイルの顔を覗き込むようにして言う。 「世が乱れると涌いて出て来るからのぉ〜、王族を騙(かた)る詐欺師がぁ…」 「ぼ…僕は別に…自分から王族だって名乗り出た訳じゃあ…」 見かねたアーシアとシャーザマーンは間に割って入り、シャフリヤールを諫めた。 「兄上!セイルは我らが弟!それを詐欺師とは余りなお言葉ではございませんか!?」 「アーシアの言う通り…私も確かにセイルは私達の弟だと思います。ほら…目元など亡き父上にそっくり…」 「…仮にだ!」 シャフリヤールは言った。 「そやつが父上とシャハーン妃の真の子だとしても、騎士の家の子として育ったのであろ?ならば王族ではないではないか!余はそやつを兄弟とは認めぬぞよ!だいたいさっき自分でクルアーンと名乗ったではないか!」 「兄上!そうは仰いますが、セイルには確かに我らと同じ高貴なイルシャの血が流れております!ならば…!」 「…否!高貴なる者の条件は血統+環境ぞよ!たかが騎士ごときの家で育った下賤の者を血縁というだけで弟とは言えぬ!」 「…たかが騎士ごとき…ですって…?」 その瞬間、セイルの顔色がピクリと変わった。
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