剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.167
┗
修正
削除
※残り修正回数=2回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
「…なんか、終わってみるとアッと言う間だったよね…」 「確かになぁ…」 「しかしこの見飽きた教室も今日で見納めとなると何か感慨深い物があるなぁ…」 授与式終了後、セイル、アリー、パサンの三人は誰もいない教室で最後の別れを惜しんでいた。 パサンは頭の後ろで手を組みながら言う。 「しかし良かったじゃねぇか、セイル。卒業後の配属先が王都の警備隊だなんてよぉ。アリーも王都の王立学士院に進学だし、この三人で王都を離れるのは俺だけだぜ…ハァ」 溜め息を吐くパサンにセイルは言う。 「確かにパサンの剣の実力なら王室親衛隊に抜擢されたっておかしくないのにね…」 「ああ、でも俺は平民だし何のコネも無ぇからなぁ…まぁ、北方鎮台(北部方面軍)に送られなかっただけマシだよ。北の国境じゃあ蛮族との小競り合いが絶えなくて戦死も珍しくねぇって話だからなぁ…」 それに対してアリーは言った。 「そうだそうだ。イスカンダリアは大きな街だし、良い所じゃないか。そんなに悲観するなよ」 パサンの配属先は王都イルシャマディーナから遠く離れた所にある港町イスカンダリアという都市の守備隊だった。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説