剣の主
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No.1650
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続いて老女の後ろから板に乗せられた彼女の息子と思しき男が運ばれて来る。 彼は全身に疱瘡が出ていた。 マラクンと呼ばれた術師はそれを見下ろして静かに言う。 「…なるほど…これは酷い…」 妙に高く、そして透き通った声だった。 「…だが安心せよ…我らが神の御力をもってすれば、必ず治る…」 その時、フードが少し揺れて術師の顔が見えた。 「「「…っ!!!」」」 レムと白衛兵達はハッと息を飲んだ。 術師は娘と言っても良い年頃の若い女だった。 しかもイルシャ王国の人間には有り得ない真っ白な肌、それに同じく真っ白な頭髪、そのように何もかもが白い中、瞳だけが血のように紅い…いわゆるアルビノだった。 (何と美しい…) レムは思わず溜め息をつく。 容姿その物も美女と言って良いレベルだが、何よりも彼女の全身から醸し出される神聖なオーラのような物が感じられた。 女術師マラクンは疱瘡の男の傍らにしゃがみ込むと、杖を持っていない方の手をスッと伸ばして男の上にかざす。
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