剣の主
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No.1641
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ナスレッディン・ハジャが白衛兵達に連れられて王宮にやって来たのは、それから数時間後の事だった。 「…そのまま真っ直ぐ進め…止まれ。右に曲がれ…また真っ直ぐ進め…」 「やれやれ、面倒臭いなぁ…別に私はサーラ姫のスパイでも何でもないってのに…こんなに警戒されるなんて、まったく心外だよ」 彼は目隠しをされていたのだ。 自宅兼診療所の前で付けられ、そのまま馬車に乗せられて王宮まで連れてこられた。 本来なら王宮への立ち入りを許されていない平民に、宮殿内の間取りを覚えられぬようにとの配慮だった。 「…よし、止まれ。目隠しを取るぞ…」 兵士によって目を覆っていた布が外され、ようやく視界を得たハジャは目を瞬かせながら辺りを見回す。 どうやら今いるのは寝室のようで、中央に天蓋付きの豪奢な寝台が置かれていた。 そこにジェムが死んだような生気の無い顔をして横たわっている。 「うぅぅ…」 寝台の周りには王宮付きの御典医、ヤヴズ・レム、シャリーヤ、それと警護の白衛兵数名が顔を揃えていた。
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