剣の主
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No.1629
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「うぅぅ…っ!!」 両手で頭を抱え、辛そうに顔を歪めるジェム。 「だ、大丈夫ですか…!?ジェム様…」 シャリーヤが慌てて駆け寄り、ジェムの肩に手を置く。 「くっ…以前から時々頭が痛む事があったんだが…今日は特に酷いようだ…」 側近の一人が言った。 「お疲れなのではございませんか?少し休まれた方がよろしいかと…」 「休む…だと?」 ジェムはギロリとその側近を睨み付ける。 「その間の政務は一体どうするのだ…?」 「ご安心くださいませ。我々が滞り無く…」 「ならん!!!…あイタタタ…こ、国政は全てこの僕の認可を得た事のみ実行する事を許される…僕の目の届かない所で…僕の知らない所で何か事が進むなど絶対にあってはならない…僕はこの国の全てを支配する大執政ヤヴズ・ジェムだぞ…!?」 「「「……」」」 全てを掌握していないと気が済まない男…それがヤヴズ・ジェムであった。 しかし一国家の政務の全てとなると、その処理情報量たるや…完全に一個人の脳のキャパを超越しているのは明らかであった。 もちろん根底にあるのは人間不信である。 他人が信じられないのだ。
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