剣の主
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No.1616
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アーシアは夫婦漫才を始めた二人から目を離すと、窓の方を見て呟くように言った。 「…サーラは…あれは恐らく玉座を狙っておるのであろう…」 「そ…そんな事は一言も言ってませんでしたよ!サーラさんは…」 「言っておらんでも態度が語っておる」 「……」 セイルは何も言えなくなった。 サーラはこの国の在り方を根本から変えたいらしい。 そんな大胆な改革を実行したいのであれば…それは事実上、王にでもならなければ不可能だ(もっとも、お飾りの王を立てておいて、自分は摂政なり宰相なりの立場で改革を行う事も、不可能ではないだろうが効率は悪い)。 アーシアは眉間にシワを寄せて言った。 「妾は…あれ(サーラ)が王位に就く事は…正直あまり歓迎せぬ」 セイルは訊いた。 「ど…どうしてですか?」 「あれの言う、ネションベンとかいう…」 「ネイション・ステイト(国民国家)ですね」 「…そう、それが妾には理解出来ぬのだ。聞けば貴族を国政から追放し、代わりに奴隷や平民を役人にするというではないか。国祖イルシャ・ルーナ女王陛下から500年間、我がイルシャ王国繁栄の礎となって来た秩序を、あれは破壊しようとしているのだ」
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