剣の主
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No.1603
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「サーラ、落ち着いて…考えすぎだよ」 「いいえ!あの人はきっと私から政治の実権を奪い返すつもりよ!国民受けの良いアーシア姉様と接近してるのもそのためだわ!」 「あぁ、サーラ…あなた少し疲れてるんだよ。確かな根拠も無いのに、思い込みだけで人を疑うなんてサーラらしくないもの。…まぁ、ここの所ずっと軍務と政務に追われる日々だったからね。少し休んだ方が良いよ…」 肩に手を置いて優しく諭すユーナックに、サーラも少し落ち着きを取り戻したのか、溜め息混じりに言った。 「ハァ…そうね、確かに私は冷静じゃなかったわ。…前にセイル君が話していた事を思い出したわ」 「ヤヴズ・ジェムの事…?」 「ええ、ジェムは権力を握ってから次第に狂気じみてきたって…もしかしたらあの男も疑心暗鬼に捕らわれて変になってしまったのかも知れないわね…」 おかしな話だがサーラは仇敵であるはずのジェムの気持ちが今なら少し解るような気がした。 もっともジェムの場合、元々狂気を孕んでいたという話もあるが…それに関しては今あえて言う必要もあるまいと思うユーナックであった。
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