剣の主
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No.1595
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「うっ…うぅ…うぅぅ…うぅ〜…うぅ〜…」 冷たく突き放されたザムはその場に突っ伏してうずくまり、ガタガタと体を震わせながら“うぅ〜、うぅ〜”と唸り始めた。 「あ…あのぉ…将軍…?」 随伴して来た彼の部下の武官(彼も主君のあまりの醜態にさすがに呆れていたが)が恐る恐る声を掛ける。 ザムの姿は泣いているようにも、恐怖に恐れおののいているようにも見えたが… 「…っ!!」 …ふと彼は何を思ったか、突然顔を上げてガバッと立ち上がった。 「…逃げねば…」 そしてポツリとつぶやく。 「…はあ…今、何と…?」 「逃げると言った!!いや、転進じゃ!!…確かにジェム閣下のお許し無く兵を退けば後で処罰されるやも知れぬ!だがここに踏みとどまってイシュマエル軍と戦えば間違い無く死ぬ!!ワシは目前に迫った危機から逃れる事を最優先する!!…という訳で我々も撤退の準備を始めるぞぉ!!!」 「は…はいぃ!!!」 そしてザムはファフラビに一瞥もくれず、急いで陣を後にしたのだった。 後に残ったファフラビは吐き捨てるように一言…。 「清々しいまでにクズめ…!」
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