剣の主
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No.1576
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もっとも例えそのような状況下になくとも、サーラは民衆を大切にしただろう。 以前から彼女は下級の士族や平民に対しても親しく接していた。 ゆえに民衆からの人気が高く、それを他の王族や貴族達に危険視され、彼女は辺境の東方鎮台府に島流しにされたのだ…。 視察から戻ったサーラはセイルとアルトリアを自らの執務室に呼んで尋ねた。 「街の様子を見てどう思った?」 「街の皆の顔が生き生きしてた事が凄く印象的だったよ!ジャディード=マディーナでは皆どこか怯えているような…でなければ死んだような顔をしてたからね」 「民の態度には治める者の人柄が繁栄されると言います。サーラ殿は良き統治者であらせられるかと…」 「フフ…ありがとう、そう言って貰えると嬉しいわ」 そう言うとサーラは机の引き出しから一冊の本を取り出した。 「それは…?」 「これは私のバイブル…西大陸の啓蒙思想家が書いた本なんだけどね、この本が私の目指す理想の国の在り方に明確な“形”を与えてくれたわ」 「サーラさんの目指す国ってどんな国なの?」 セイルに問われ、サーラは答えた。 「それは…国民国家(ネイション・ステイト)よ!」
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