剣の主
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No.1558
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…その後もアリーは貪るようにアイーシャを求め、やがて疲れて再び眠りに就いた。 「……スゥ……スゥ……」 「……」 自分の胸の中で寝息を立てて眠るアリーを優しく包み込むように抱いていたアイーシャだったが、やがて静かにベッドを出ると衣服をまとい身なりを整えてそっと部屋を後にした…。 その頃、ジェムは王太子の母にして叔母であるジャミーラ王妃に呼び出されていた。 「ジェム、あなた近ごろ少し調子に乗り過ぎではなくて?」 「これは異な事を…一体何をもって僕が調子に乗っているとおっしゃるのですか?叔母上は…」 「挙げていけば切りが無いけれど…例えば先日などには新兵器の試験と称して罪も無い女子供らを射殺したと聞きました」 「それは誤解ですよ。彼女達は反逆者です」 「何も知らない無垢な赤子も反逆者だと?」 「ハァ…叔母上が人道主義者だったとは意外です…」 「人道主義だなんて、今更そんな安っぽい事は言わないわ。ただ私達ヤヴズ一族には敵が多い…あまり傲慢が過ぎると、そういう連中に付け入る隙を与える事になるわよ」 「フッ…ご忠告、胸に留めておきますよ」 ジェムは肩をすくめながらそう言うと部屋を後にした。
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