剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.1550
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
それを言われたらアリーは逆らえない。 彼は目を背けたくなる思いで射線上に並ばされた女子供達を見た。 誰もが皆、恐怖に恐れおののいている。 泣き叫ぶ子供、抱き合う親子、我が子を庇うように覆い被さる母…。 (僕は…これからこの人達を殺すのか…嫌だ!出来ない!出来る訳が無い!!) アリーの手足はガタガタと震え始め、顔は血の気が失せて真っ青になっている。 そこへ準備完了を告げる無慈悲な兵士の声がした。 「弾帯の装填が完了しました!いつでも撃てます!」 女子供達から悲鳴が上がった。 ジェムは嬉々として言う。 「さあ!見せてくれたまえ!君の発明した兵器の威力を!!」 (…やりたくない!やりたくない!殺りたくない!!殺りたくない!!) アリーは出来れば今すぐにでも逃げ出したい思いだった。 だが… ふと彼の脳裏に愛しい少女の顔が浮かぶ。 (殺りたくない…けど…殺らないと…アイーシャさんが…) …要するにどっちを取るかなのだ。 たった一人の大切な女(ひと)と、見ず知らずの大勢の人々、その命を両天秤に掛けて、どちらを取るか…。 「……」 アリーは改めて女子供達を見た。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説