剣の主
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No.155
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士族や貴族と言っても下の方になると悲惨な物で、平民と殆ど変わらないかヘタするとそれ以下だ(経済的な側面から言えば商人の方が遥かに裕福と言って良いだろう)。時には士族としての矜持を曲げて平民に頭を下げねばならない場面さえ少なくない。タルテバの屈折した性格と上昇志向はそういう所に起因していた…。 「そうか…では今現在赤チームの旗は黄色チームの陣地へ向かって移動中という訳だね?」 「はい!ジェムさん」 タルテバの報告を受けたジェムは直ちにシャリーヤに命令した。 「聞いた通りだ。全兵力の三分の二を連れて赤チームの旗を穫りに行け。僕はここで吉報を待っているよ」 「はっ」 シャリーヤ達は出発して行った。その背を見送りながらジェムは余裕の表情でつぶやく。 「フッ…勝ったな。しかしあの聖剣の勇者クンと一度も刃を交える事無く終わってしまうのは残念でもあるなぁ…」 本陣に三分の一を残したのは白チームを警戒しての事だ。聞けば旗手はあのセイルだという。本来ならば自ら出向いて戦いたい所だが(白チームという何を考えているのか良く解らない未知の脅威が存在し続けている以上)大将が軽々しく本陣を空けて出て行く訳にはいかない。
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