剣の主
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No.1547
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ジェムは言った。 「アリー君、例の新式銃、試作品が完成したそうだな…」 「は…はい!明日にでも試射を行おうと思っていた所です。…とゆうか閣下、王宮内であまり“アリー”と呼ばないでいただきたいのですが…」 アイーシャにさえ二人きりの時にしか本名で呼ばせていないアリーであった。 そんな彼の頼みを華麗にスルーしてジェムは言う。 「試射だが、今日しよう。これからだ。的(まと)はこちらで用意した。可能だね?」 「それはまた急な…しかし可能です。ちなみに的とは…?」 その問いにはジェムに代わってシャリーヤが答えた。 「…的には囚人達を用意してあります。処刑も兼ねての試射です」 (そんな事だろうと思った…) 新兵器の試験で生きた人間を撃たせるなんて、相変わらず趣味が悪い…とアリーは思う。 いくら囚人だからって人の命を何だと思っているのだろうか。 …だが、一方で彼はこうも思うのだった。 自分が開発した兵器が実際に作動し、人を殺す所を見てみたい、と…。 それは技術者としての純粋な興味と探究心であった。 彼は、ただただ技術者であった…。 この日までは…。
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