剣の主
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No.1516
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「そ…その別働隊の指揮官は、どこぞの輩なのでございますか…?」 部下の一人が溢れ出す殺意を押し殺しきれぬといった声で尋ねる。 「ヤヴズ・ザム…大執政の親類だな」 「「「……っ」」」 予想通りの答えに部下達から嘆息と舌打ちが漏れる。 政治的優位に物を言わせて手柄を横取りする…武門としてあってはならない横暴だ。 「それで…将軍はこの屈辱的な命令に従うおつもりですか…?」 「うむ、従おうと思う」 ファフラビはいともあっさりと答える。 「な…っ!!?」 「気は確かですか!!?」 「誇りは無いのですかぁっ!!!?」 「…まあ落ち着け。この書状によると大執政は“もしこの提案を受け入れてくれるならば、今より良い領地に転封させてやる”との仰せだ。…私は悪い話ではないと思うな。少なくとも田舎の反逆者を討伐したという戦果と引き換えに、今や飛ぶ鳥落とす勢いの大執政サマのお怒りを買うよりはな…」 「「「……」」」 皆は黙った。 名誉と引き換えに増禄してくれるというのならば事情は変わって来る。
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