剣の主
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No.1514
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「ぐあぁぁっ!!?ば…馬鹿な…血迷ったか…」 「フンッ…悲壮美に酔って命を捨てたがる愚か者と心中するのは御免だからな…」 息子は父親の亡骸を見下ろして吐き捨てる。 そしてナスィーム州軍は討伐軍に降伏した…。 「お…終わったんだ……」 敵陣に翻る白旗を見たパサンは全身の力が抜けて、その場にヘナヘナとへたり込んだ。 隣の兵士が笑いながら話し掛けて来る。 「ハハハ…パサン、お前漏らしてるじゃねえか…」 「へへ…そう言うお前だって…」 「あぁ…でも俺達、生きてるんだな…」 戦場には敵の死体の山が築かれていた。 味方も少なからず死んだ。 僅か数時間の間に一体どれだけの命が散って逝ったのだろう…。 そう思うと自分達が生きている事が、ちょっと信じられない気分だった。 カシールとレザも生きていた。 「…うおぉぉっ!!!!うおえああぁぁぁっ!!!!うおえぇぇぇっ!!!!」 カシールは地に平伏して大声で泣きじゃくっている。 彼は大小便を漏らしていた。 「……」 その隣ではレザが無感動に突っ立っている。 意外にも彼は小便の一滴すら漏らさなかった。
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