剣の主
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No.1513
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事ここに至ってナスィーム太守は腹を括った。 「…皆の者、もはや大勢は決した。この上は潔く敵陣に斬り込んで、華々しく散ろうではないか!!」 「「「…っ!!!!」」」 皆は息を呑んだ。 「お…お待ちください父上!!」 彼の息子が異議を唱える。 まだ若い彼は死にたくなかった。 「おそれながら…降伏という選択肢も…」 「…無い!!」 太守は即否定する。 「王家に寄生し、国家を私物化する奸賊の軍門に降るぐらいならば、最期まで戦って戦場の露と消えた方がマシじゃ!!」 「そ…それならば後退して籠城戦を…」 「それもならん!!州都には籠城できる程の食糧の蓄えが無い!!飢えと渇きで餓鬼のようになった所を攻め込まれて終いじゃ!!そんな事になるぐらいならば、今まだ気力が充実している内に残り全員で敵に突っ込み、敵兵の一人でも二人でも道連れにしてやろうではないかぁっ!!」 「くっ…父上!御免!!」 そう言うが早いか、太守の息子は父の胸を剣で貫いたのだった。
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