剣の主
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No.1512
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その後は…もう一方的な虐殺だった。 三列交代で、最前列が撃ったら後ろへ下がり弾込め、次の列が前に出て撃つ…の繰り返し。 敵はと言えば、一旦始めてしまった突撃を止める事が出来ず、後から後から突っ込み続けて、銃撃の餌食となる哀れなる生け贄を送り込み続けた。 敵は信じていたのだ。 いかに新兵器の威力が凄くとも、圧倒的な軍勢を投入すれば必ず打ち破れると…。 結果、八万の大軍の九割九分を損耗するまで、この愚行は続けられた。 まさに一度発動すれば止まらない、残酷な大量虐殺装置が完成したのである…。 だがナスィーム州軍の指揮官達が特に無能だったという訳ではない。 太守を始め、彼らは今まで何百年と続いた旧時代の戦法でなら、そこそこ良い戦いをしただろう。 つまり名将でも愚将でもなく“凡将”だったのだ。 突如として目前に突き付けられた全く新しい戦法を前にして、頭を切り替える事が出来なかったのだ。 ナスィーム州軍は八万の将兵ことごとく討ち死にし、残り僅か千人たらずになった所で、ようやく太守自らが突撃中止の命令を下した。 あまりに遅すぎた決断だった。
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