剣の主
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No.1506
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「うぅ〜っ!!うぅぅ〜っ!!!ううぅぅぅ〜っ!!!!」 カシールは全身をガクガクと痙攣させるように震わせながら銃身を曲がるほど固く握り締めて恐怖に耐えていた。 周りで仲間が一人、また一人と敵の矢に倒れていく…。 即死する者もいる。 運悪く死ねず、わめき、のたうち回る者もいる。 次は自分の番かも知れない…いや、このまま続けば時間の問題だ…そう思うと恐怖で発狂しそうになる。 そして同時に狂おしいまでの生への欲求…。 生きたい…死にたくない…こんな場所、今すぐ逃げ出したい…。 「…ぐぁっ!!?」 カシールのすぐ隣で短い悲鳴が上がった。 それは彼の熱狂的忠君愛国主義者の仲間の一人だった。 片目に矢が深々と突き刺さったその兵士はバタリと倒れた。 幸か不幸か、矢は脳まで達していたらしく、彼は即死だった。 だが、倒れる一瞬、カシールは彼と目が合ってしまった。 『…何で…何で俺なんだよ…他の誰でもなく…どうして俺なんだよ…教えてくれよ…カシール…』 クワッと大きく見開いた片目が、そう語りかけてきた(…ようにカシールには思われたのだ)。 「うあああぁぁぁぁぁぁっ!!!?」 カシールの中で何かが切れた。
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