剣の主
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No.1502
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ハディードが尋ねる。 「だから…その原因となりそうな者は排除しろ…という事ですか…?」 「そうだ。だが一人を殺す事が残り全員を救う事になる。どちらを選ぶかは明白だろう?」 「「……」」 「残酷だと思うだろうな…だがこれこそが新しい時代の戦術なのだ!一人一人の力は弱い…だが集まれば絶大な威力を発揮する…それが“戦列歩兵”なのだよ!」 天幕を出て最初に口を開いたのはサラームだった。 「…どうも好きになれませんな。あのお方の仰る“新しい時代の戦術”というやつは…」 「でもお前はいざその時になったら撃つんだろう…?」 「…まぁ、それが最善の行動というのであれば撃つでしょうな…」 「ハァ…そうだよなぁ…お前はそれが出来る男だ…」 ハディードは嘆息し、頭を抱えた。 「…俺には出来ないかも知れない…いや、きっと出来ないよ俺は…敵を殺す事さえ躊躇いそうなのに、ましてや部下を殺せだなんて…何だよ…戦列歩兵?ふざけんな…完全に頭イカレてるだろアレ…」 「確かに正気の沙汰とは思えませんなぁ…ですが…時代なんでしょうなぁ…」 そう言ったサラームの目には、一種の“諦め”のような物があった。
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