剣の主
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No.1494
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やがて、ハディードが先に口を開いた。 「済まん…サラーム…」 「…なぜ中隊長殿が謝るんです?むしろ謝るのは私の方です。感情を抑えきれず…」 「い…いや!お前がした事は、本当なら俺がしなきゃいけない事だったんだ!…でも、俺は何も出来なかった…。情け無い話だが、俺はただお前の後ろでオロオロしてるだけで…。いつだってそうさ…。あぁ…サラーム、俺は本当に中隊長失格だよ。人をまとめ、導いていく能力も無いのに、家柄だけで選ばれた…。しかも部下にナメられないようにと、見苦しいまでに必死になって…自分のプライドを守るだけで精一杯で部下を気遣う余裕も無い…つくづく人の上に立つべき人間じゃないんだ…。お前の方がよっぽど中隊長に相応しい、サラーム。俺とお前が逆だったら良かったのに…」 「中隊長殿…」 ハディードがこんなに胸の内を吐露したのは初めてだったのでサラームは少し驚いた。 そして彼は言った。 「中隊長殿、あなたはまだお若い…これからです。これから成長するんですよ。最初から何でも出来る人間なんて居ません。今は…学び、吸収する時…修行期間とでも思えば良いのです。上手くいかなくて当たり前ですよ…」
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