剣の主
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No.1477
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「セイル君!よく来てくれたわ!」 サーラの執務室にて、彼女は期待に目を輝かせてセイルとアルトリアを出迎えてくれた。 だがセイルはそれより気になる事を尋ねる。 「えっとぉ…何故に皆さんお揃いで…?」 執務室にいたのはサーラだけではなかった。 先程ラブラブっぷりを見せ付けてくれたユーナックを始め、サーラの側近連中がズラリと顔を揃えていたのだ。 「セイル君、君には訊きたい事が山ほどあるわ。何せヤヴズ・ジェムの側近として政権の中枢にいたんですもの。君の情報は貴重よ。色々と教えてちょうだい」 「……あ……あぁ…話したいって…そういう事ね…」 「…え? 当たり前じゃない。他に何があるの?」 「いいえ…」 そして、サーラや側近達は新都の様子やジェムの周辺の事について口々に質問した。 質問に答えながらセイルは思った。 (あぁ、そうか…この人が必要なのは僕じゃない…僕の持つ情報なんだ…さっき涙を流して喜んでくれたのも、これで敵の中枢の貴重な情報が手に入るから…僕自身との再会を喜んでくれたからじゃないんだ…) かくして彼の気持ちは泥沼の中へズブズブと沈み込んで行くように落ちていくのだった…。
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