剣の主
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No.1475
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セイルとアルトリアは王宮の一角に部屋を与えられ滞在する事になった。 さすが王宮というべきか、部屋は贅の限りを尽くした豪華な造りだった。 だが部屋に入った途端、セイルはベッドに倒れ込んで突っ伏してしまった。 泣いている様子は無い。 涙も出ないという物だ。 まさに茫然自失…。 まあ、当然と言えば当然かも知れない。 たった一人の女のために、誰もが羨む(セイル自身は少しも嬉しくなかったが)地位を捨て、(育ての)母親からは毒を盛られる程に恨まれ、利き腕を失い…それでも彼女の元に駆け付けてみたら、彼女には既に大事な人がいてヨロシクやってました…と来た。 もう救いようが無い。 (何というか…かける言葉も見付からないな…) そんな哀れ極まる主の姿に彼の剣であるアルトリアも声をかける事すら出来なかった。 いや、今は何も言わない方が良いのかも知れない。 ただ側にいるだけで良い。 そういう時が人にはある。 アルトリアは黙ってテーブルの前に腰掛け、剣の手入れを始めた…。
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