剣の主
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No.145
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背丈は他の生徒達よりも頭一つ以上大きいが、体格も良いので背高ノッポというイメージは無い。 服の上からでも判る筋肉質で大柄な少年だが、その顔を良く見ると円(つぶ)らで優しそうな瞳をしている…彼こそ白チームのリーダー、アル・ディーンであった。 「どうします?ディーンさん、赤と同盟を組んで青を攻めますか?」 参謀役と思しき少女がディーンに歩み寄り提案する。 「…いや、ファティマ。我々は動かん。もう少し様子を見る。黙したまま事態を見守り続け、ここぞという時に一気に攻める。それまではテコでも動かん」 「ハァ…そう言うと思ってましたよ」 ファティマと呼ばれた少女は溜め息混じりに肩をすくめた。 だがその表情は嫌ではなさそうで、ディーンの事を信頼しているようだった。 ジェムとシャリーヤが君臣だとすれば、こちらは長年連れ添った夫婦のような雰囲気を醸し出している。 事実、この二人は幼少の頃からの付き合いなのだが、それはまた別の機会に詳述するとして、とにもかくにも白チームは引き続き沈黙を守る選択をしたのだった。
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