元隷属の大魔導師
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No.1444
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┗八本足のアイツ
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けれども、その邪竜の背に乗っていたふたり――デルマーノとシャーロットの健在に疑いはない。 多分、いまのこの国にいるすべての存在の中でダントツに安全なのはあのふたりだからである。 「フローラ?」 「あっ……」 どれくらいの時間を呆けていたのだろう?そんなに長い時間ではないとは思うが……。 フローラが窓から、声をかけてきた恋人へと視線を移すと気恥ずかしさにわずかに微笑み、そして大きく頷いた。 「うん!行こう!」 そうだ。 みんな、結局はひとつの目的のためだけに動いているのだ。呆けている暇なんて一秒もありもしない! フローラはもう一度だけ、窓から外を一瞥するとすでに歩みを勧めている薄情な剣士の後を赤髪の恋人と共に追っていった。 「――ああっん!もお〜〜っっ!」 どこまでも、パッとしないねずみ色。 そんな視界の端で黒く迫る点たちを捕えたシャーロットは癇癪の声を上げた。
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