剣の主
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No.1432
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「くっ…お祖父様…!」 セイルの瞳から再び涙が溢れる。 「セイル様…」 「…アルトリア…僕はまた、人を犠牲にして“生かされた”んだよ…」 「…いいえ、犠牲ではありませんよ。ウマル殿は自ら望まれたのです。ご自分の命と引き換えにしてでも、あなたに生きて欲しいと…。しかも親子や君臣の関係に縛られた人生ではなく、あなた自身が選んだ人生を歩んで欲しいと…」 「……」 そうだ…とセイルは思う。 きっとウマルは犠牲になったなんて思ってなどいなかったはずだ。 ミレルもそうだ。 彼女は真実を知っても少しもセイルやウマルを恨む事は無かった。 セイルを身ごもった事で結果的に命を失う事となったシャハーン妃だって、恨みや後悔じみた様子など一切無かった。 もちろん当人達の真の胸の内など知る由も無い…だが、少なくともセイルにはそう感じられた。 (ならば…) セイルは思う。 (その人達によって生かされた僕が…今なすべき事は何だ…?) 彼は瞳を閉じて考えた。 (今の僕は、まともに剣も振るえない…こんな僕に何が出来る…?)
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