剣の主
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するとライラは今までの人を小馬鹿にしたような表情と口調から一転、真顔になって言った。 「…自分で言うのも何だが私は人が苦しむ様子を見るのが好きな人格異常者だ…だから人を殺す時は、その人がなるべく苦しんで死ぬようにする…」 「「……」」 セイルの拳が小刻みに震え始めた。 目はライラを睨み付けている。 アルトリアは黙って剣の柄に手を伸ばす。 だがライラはこう続けた。 「…しかしそんな私にも例外はある。相手が尊敬に値する者である場合だ。…ま、私が敬意を示すか否かの基準は、剣の腕が立つかどうかなんだけどね…。その場合は極力苦痛が小さく、短く終わるように殺す事にしている。そしてクルアーン・ウマルは私の中ではそちらに属していた…」 「「……」」 その言葉にセイルとアルトリアの緊張は僅かに和らいだ。 「…そう…でしたか……」 セイルはウマルと最後に言葉を交わした場面を思い出す。 あの時、ウマルは既に死を覚悟していたのかも知れない。 自分の命がもう長くない事を悟って、その命と引き換えにセイル達の道を切り開いてくれたのかも知れない…。
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